ブッチャー！@バルセロナ　〜 食物連鎖考 最終回 〜

El Mercado Sant Josepとも言われるんだけど、ボッケリアなのかサンジョセップ市場なのかよくわからない。
看板にも両方書いてある。
まぁいいや。
オーラ！アミーゴ！！スペイン人こまかい事気にしない。


たくさんの野菜や果物、おかし、ナッツなどなどが所狭しと並んでいるこの市場。
日本でいうと築地の場外市場（行った事ないけど）とかアメ横とかそんな感じ？

あちこちにタパス（小皿料理）を出すバル（Bar）もあるんだけど、どこも満席。
いい匂いがしてお腹が鳴っちゃう！
半月の間、フランスの山の中のの小さなスーパーでしか買い物できなかったおいら達には目に入るもの全てが全てが新鮮。


なんだか気分もラテン系になってきたぜ、セニョリータ！



でもやっぱりこの先は、気の弱い方、WEBサイト閲覧時の自己責任　〜 食物連鎖考 vol.1 〜、牛タンゲーーーム！　yeah!!　〜 食物連鎖考 vol.2 〜、自動車教習所　〜 食物連鎖考 vol.3 〜を見て不快に思った方は見ないでください。
海外にベジタリアンが多いことに納得。

えー、期待するようなオチはありません。
あしからず。



さて、色とりどりの食材に囲まれてわくわくするおいら達。
いろんな食材が並んでるのを見ているとヨダレが出てきそう。

スペイン名物の生ハム・ハモンセラーノも骨ごとぶらさがっている。
よーくみるとつまさきが二股に分かれていて
「あぁ、ブタさんのつまさきだったんだなぁ」
って感じ。

毒々しい色のおかしやチョコレートやナッツもグラム売りしてるけど、言葉がわかんない・・・
言葉どころか数字もわかんないっての。
うーの、どす、とれす、くわとろ、しんこ、しんこ、せいす！
・・・6から先は知らないってば！
教えて！！
デクスター！！！(TeT)



・・・まぁとにかく広い市場。
お肉屋さんもここそこにあるんだけど、まず目に付くのが鶏。
羽をむしられてクビから下げられているんだけど。

なんでトサカがついたままでぶら下がってるのよ！？
丸ごとの生肉を見た事がないわけじゃないし、丸焼きも食べたことあるけど。
トサカに目を奪われた。
赤いよトサカ。
鶏冠・・・
トサカ単体で触ったことあった気がするけど、鶏肉に付いたままのトサカはなんだか生々しいよ。


がっ！


トサカなんて気にしてる場合じゃなかった。
視線を下に移してショーケースの中を見てみると、目がぁぁぁぁぁ・・・

視点の定まっていない目。
その持ち主は、皮をはがれた山羊だか羊だかののコドモ？
大きさで考えると山羊か？
兎にしては大きい気がする。
白く濁った黒目がギョロリ。
うーん、クビがちょん切ってある肉は見たことあったけど。
頭つきの全身肉、しかも眼球つきは初めてだ。

お隣に並んでいる牛さんの大きなブロック肉がどれだけ穏やかに見えたことか。

ブロックバンザイ！
スライスバンザイ！！
ミンチバンザーイ！！！


フランスに戻って買い出しに寄ったスーパーマーケットでも同じような頭つきの精肉を見たけど、さすがにそれを買って調理しようとは思えなかった。
なんだかんだいっても、慣れているわけじゃないからなー。



グロテスクな画像に興味のある方は、veal、mutton、lamb、butcher、meatなどの単語をGoogleのイメージ検索で探してみてください。
もちろん自己責任で。




日本の精肉店やスーパーマーケットで見るブロックやスライスのお肉は元の牛や豚、鳥の姿が想像できないものが多い。
それは文化だけでなく、衛生面を管理するための日本の法律による所も大きいようだ。
普段は何も考えずにただの肉として食べている。
たまにはこういうことを思い出しておいしいものを食べられることへの感謝もしてみようかな。
なーんて偽善臭いことを言ってみるのだ。

うー、何でこんなこと書き出したんだろ？