RUMINARY更新
SBJ2005初日。
港町横浜は雨だった。 街と不協和音を奏でそうなゴーグル焼けした人種が、年に一度のトレードショーの開催中だけ大量に山から下りてくる。
私はSNOW WORK SHOPの高谷さんと共に会場であるパシフィコ横浜に向かった。この日は茨城の実家の辺りも含めて関東全域で冷たい雨が降っていた。
SBJはトレードショーなので一般入場はできない。事前に招待券やパスを手に入れないと展示ホールには入れないのだ。
私のようなメーカーのライダーは通常はライダーパスで場内に入る。しかし今年はそのライダーパスを前もって受け取っていなかった。
高速から降りる前に、すでに来場している可能性が最も高そうな翠川プロに電話。
「れんじゃー、今どこ?おいらパス持ってないんだけど。」
「湯沢。」
「え?」
「湯沢にいる」
「ゆざわ?越後湯沢???」
「そう。」
……全然横浜じゃないじゃん!
湯沢というか、それって奥さんの実家のある石打丸山にいるっちゅうことね。
石打は湯沢じゃないからっ!塩沢だからっ!!
社員の皆様の手をわずらわせるのもなんだし、高谷さんと一緒に小売店用のパスで入場して、中でライダーパスをもらうことにしよう。
10時ちょっと前には会場近くに到着。みなとみらいの駐車場に行ってみるが、車高制限で一般車の駐車場には入れない。ルーフボックスのついた冬仕様のハイエースでは、車高が高すぎるのだ。毎年のことではあるが、やはりちょっと離れた駐車場に行くしかないようだ。
雨が降っているし駐車場が遠いからと、高谷さんはおいらをパシフィコ横浜前で先におろしてくれた。
冬の雨は寒いなぁーと思いながら入口へ向かう。
……途中で気付いた。
高谷さんと別れたら入場券ないじゃん(汗
社員の中でも仲の良い相馬氏に電話してみる。元プロスノーボーダーでPSA-ASIAの元会長でもある相馬氏は、カナダのキャンプやら国内のキャンプやら大会やらでルーキーイヤーからとてもお世話になっている先輩だ。
ぷっ
ぷるるるる ぷるるるる ぷるるるる ぷるるるる ぷるるるる
ぷるるるる ぷるるるる ぷるるるる ぷるるるる ぷるるるる
……出ない。
そんなに朝っぱらからバタバタしてるのか?ヨネックスはっ!!
「このクソ忙しい時になんやねん!?」
と怒られないことを祈りながら、茨城地区担当の西村氏に電話してみる。いや、西村っちにそんな怒られたことないけどさ。
「もしもしおはようごじゃいますー。」
「おはようさーん。」
「パシフィコ横浜に着いたんすけど、パス持ってなくて入れないっすー。」
小売店の受付の混雑を横目にホール入口にのろのろと向かいながら会話する。
「えーとじゃぁねー、いまどこー?」
「受付のところー。」
とりあえず朝っぱらから怒られはしなかった。いや、怒られるようなことも全然してないけどさ。
ホールへの入り口付近でそんな会話をしていると、不意に後ろから
ぐさっ!
っと刺され、私の命のともし火は消えた……
ら困るくらい軽く、今村プロに傘で攻撃された。
おっ!こんな人ごみの中でよくおいらを見つけることができたなっ!
と、かすかに感動を覚えたが、自分が激しく目立つ黄色いYONEXのバックパックを背負っていたことに気付く。
勇治くんもパスがないというので、電話で西村っちに伝える。
「笹岡さんが二人分持っていくから、Bの入口のところで待っとってー。」
黄色いバックパック背負ったでかい男と、黄色いバックパック背負ったでかい女は、無事に笹岡氏からライダーパスを受け取って、会場に入ることができた。
10時開場なので受付はやたら混んでいたが、会場内はまだ人もまばら。
武本部長をはじめ、仙台、東京、名古屋、大阪から集結した営業軍団(?)と挨拶を交わす。
相馬氏は宿泊先のホテルに携帯を置いてきてしまったらしい。そりゃー電話かけても出ないはずだわ。
バッグを置き、ボールペンやサインペン、財布、携帯などを身に着けて、デジタルカメラとICレコーダーを持って、持って、持ってーきーたーはずなのに。なのになのになーのーにー。
車の中に忘れてきたわ(汗
うわぁ、ボイストレックは我慢するとしても、カメラがないとダメでしょー。有名人を見かけても写真撮れなきゃ困るじゃんか!(ちが
相馬氏の携帯で笑ってる場合じゃなかったわ。
うむむむむー。
携帯写真で我慢するかー。
雨の中、橋のむこうまで行って車から取ってくるかー。
と迷っていたら、相馬氏からの指令が下された。
「ルミ、おまえ、忙しくないんだったらホテルに携帯取りに行ってくれへん?」
「別に忙しくないよー。ついでにルミのデジカメ、車に取りに行ってもいい?」
「おう、じゃぁ頼むわ。桜木町の○○ホテルのフロントに行ったらあるわ。」
「フロント?部屋じゃなくて???」
「ロビーで落とした。」
……忘れたんじゃなくって落としたのか。
タクシー代として一万円預かったので、とりあえず後藤さんや増富さんと一緒に
「くにちゃんがこづかいくれたー!」
と騒いでみる。なーんてことをやってて人のお金をなくしたら困るので、しっかりと財布にしまった。ホテルの場所と名前を聞いたが、忘れると困るのでメモに書いてもらう。
高谷さんをつかまえて車のキーを受け取り、駐車場の場所を聞いてから展示会場をあとにした。
建物を出てすぐに警備員さんにタクシー乗り場を尋ねると、インターコンチネンタルホテルにあるという。
うー、微妙に歩くなぁと思いながら辺りを見回すが、流しているタクシーもいなさそうだ。おとなしくホテル前に行くしかあるまい。
ブーツカットのジーンズにスリッポンというイデダチは、雨の横浜には不釣合いだ。ジーンズのすそがびちょびちょにならないようにたくし上げていったが、一発水たまりに足を突っ込んで、全てが無駄だったことがわかった。
素足に濡れたスリッポンの組み合わせ。その瞬間から冷えるのもつらいが、数時間後にどんなにほひを放っているかを想像するのもつらい。横浜なんていう洒落た街でなくても間違いなくつらい。
そのうえ、タクシーに乗車拒否されたらどうしようかとビクビクしながら乗り場に向かう。
桜木町往復なんて近距離でごめんなさい。
一流ホテルのタクシー乗り場にそぐわない姿でごめんなさい。
傘を持っているのに足元だけ異常に濡れててごめんなさい。
あー、もう、生まれてきてごめんなさい。
と心に唱えながら乗車。
ホテルの名前を見せると快く出発してくれた。
タクシーのおじさんが言うには初乗り料金でも気にする必要はないという。
「私はね、ワンメーターっていうのは大歓迎なんですよ。云々」
そこから先、運転手のおじさんはしゃべりっぱなしだった。
とりあえず少し離れた駐車場に寄ってもらって、まずはデジカメ他をピックアップ。もう水たまりも気にしない(泣
あとは桜木町のビジネスホテルに行って、携帯を受け取って戻ってくるだけだ。
横浜の外れのほうで生まれ育ったというおじさんは、横浜を愛してやまないようだった。スノーボードの展示会をやっているんだなんて話もしながら、間もなくホテルに到着。
タクシーはそのまま待っていてもらう。
フロントで
「落とした携帯電話を取りに来たのですが。」
と尋ねると、
「こちらでしょうか?」
と携帯電話が出てきた。
『セロハンテープが貼ってあって、このホルダーにはまるのが付いてて……とにかく、見たらすぐわかるわ』
って、携帯なんか見てもすぐわかるわけないじゃん!と思っていたが、すぐにそれだとわかった。
……バッテリーがセロハンテープで留まってるよ。
セロハンテープ???と思っていたが。
電子機器とは思えない扱いの携帯電話を手にしてタクシーへ。
ミッションを半ば遂行したおいらは、もうSBJの会場に戻るだけだ。
タクシーのおじさんはヘルニアがつらいらしい。若い頃はスキーやオートバイが趣味だったが、ヘルニアを抱えていては仕事するだけでも大変だろう。
携帯電話を無事回収したとくにちゃんに電話しようかと思ったが、いまここにくにちゃんの携帯電話があるんだから電話してもここで鳴るだけだと気付く。
バイクで仲間とつるんで走っていたというおじさんの話に耳を傾けながら、財布を手にしようと、と、思ったら。
あれぇ?
財布がないぞ??
おかしいな???
カラビナで腰にぶら下げてるんだから落とすわけないし。そんなことことを考えている間にも、日本のあちこちを走り回ったなんて話をするおじさん。適当にうんうん言いながら、持ち物を確認するおいら。
絶え間なく続いているおじさんの話は耳から耳へと通り抜ける風となり、おいらはどんどん血の気がなくなっていく。
持ち物、ポケット、シート、床とひととおり捜索するがやっぱりない。
駐車場で落としたか?ホテルで落としたか?カラビナでつながっている物を落とす可能性は低い。
だが私には仙台港の駐車場で腰にぶら下げていたポーチが開いていて、財布を落としたのに気付かなかった前科があった。
西村っちに電話するが出ない。そろそろお客さんでブースもにぎわう頃か。仙台営業所の木村さんに電話してくにちゃんにかわってもらう。
おじさんの話はもちろん途中で止まっていた。
「財布がないんだよー。タクシー代が払えないんだよー。」
( ̄_ ̄)
テレビ電話じゃないが、受話器のむこうでくにちゃんの顔がこうなったのを感じた。
バックヤードに置いてある荷物を確認したら、バッグの中に財布が入ってたそうだ。
あぁ、私ったら。預かった一万円をなくさないようにしっかり財布にしまってから、その財布をしっかりポーチにしまって、そのポーチをしっかりバッグにしまったみたい。
とんだしっかりものだよ、本当に。
最後のほうはもうおじさんの話もフェードアウトしたまま、バタバタと忘れ物狂想曲はこうして幕を閉じたのでした。
くにちゃんからタクシー代で二千円もらったので、浮いたお金+αで『がんばれ!新潟』ステッカーを数枚買ったよ。
港町横浜は雨だった。 街と不協和音を奏でそうなゴーグル焼けした人種が、年に一度のトレードショーの開催中だけ大量に山から下りてくる。
私はSNOW WORK SHOPの高谷さんと共に会場であるパシフィコ横浜に向かった。この日は茨城の実家の辺りも含めて関東全域で冷たい雨が降っていた。
SBJはトレードショーなので一般入場はできない。事前に招待券やパスを手に入れないと展示ホールには入れないのだ。
私のようなメーカーのライダーは通常はライダーパスで場内に入る。しかし今年はそのライダーパスを前もって受け取っていなかった。
高速から降りる前に、すでに来場している可能性が最も高そうな翠川プロに電話。
「れんじゃー、今どこ?おいらパス持ってないんだけど。」
「湯沢。」
「え?」
「湯沢にいる」
「ゆざわ?越後湯沢???」
「そう。」
……全然横浜じゃないじゃん!
湯沢というか、それって奥さんの実家のある石打丸山にいるっちゅうことね。
石打は湯沢じゃないからっ!塩沢だからっ!!
社員の皆様の手をわずらわせるのもなんだし、高谷さんと一緒に小売店用のパスで入場して、中でライダーパスをもらうことにしよう。
10時ちょっと前には会場近くに到着。みなとみらいの駐車場に行ってみるが、車高制限で一般車の駐車場には入れない。ルーフボックスのついた冬仕様のハイエースでは、車高が高すぎるのだ。毎年のことではあるが、やはりちょっと離れた駐車場に行くしかないようだ。
雨が降っているし駐車場が遠いからと、高谷さんはおいらをパシフィコ横浜前で先におろしてくれた。
冬の雨は寒いなぁーと思いながら入口へ向かう。
……途中で気付いた。
高谷さんと別れたら入場券ないじゃん(汗
社員の中でも仲の良い相馬氏に電話してみる。元プロスノーボーダーでPSA-ASIAの元会長でもある相馬氏は、カナダのキャンプやら国内のキャンプやら大会やらでルーキーイヤーからとてもお世話になっている先輩だ。
ぷっ
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と怒られないことを祈りながら、茨城地区担当の西村氏に電話してみる。いや、西村っちにそんな怒られたことないけどさ。
「もしもしおはようごじゃいますー。」
「おはようさーん。」
「パシフィコ横浜に着いたんすけど、パス持ってなくて入れないっすー。」
小売店の受付の混雑を横目にホール入口にのろのろと向かいながら会話する。
「えーとじゃぁねー、いまどこー?」
「受付のところー。」
とりあえず朝っぱらから怒られはしなかった。いや、怒られるようなことも全然してないけどさ。
ホールへの入り口付近でそんな会話をしていると、不意に後ろから
ぐさっ!
っと刺され、私の命のともし火は消えた……
ら困るくらい軽く、今村プロに傘で攻撃された。
おっ!こんな人ごみの中でよくおいらを見つけることができたなっ!
と、かすかに感動を覚えたが、自分が激しく目立つ黄色いYONEXのバックパックを背負っていたことに気付く。
勇治くんもパスがないというので、電話で西村っちに伝える。
「笹岡さんが二人分持っていくから、Bの入口のところで待っとってー。」
黄色いバックパック背負ったでかい男と、黄色いバックパック背負ったでかい女は、無事に笹岡氏からライダーパスを受け取って、会場に入ることができた。
10時開場なので受付はやたら混んでいたが、会場内はまだ人もまばら。
武本部長をはじめ、仙台、東京、名古屋、大阪から集結した営業軍団(?)と挨拶を交わす。
相馬氏は宿泊先のホテルに携帯を置いてきてしまったらしい。そりゃー電話かけても出ないはずだわ。
バッグを置き、ボールペンやサインペン、財布、携帯などを身に着けて、デジタルカメラとICレコーダーを持って、持って、持ってーきーたーはずなのに。なのになのになーのーにー。
車の中に忘れてきたわ(汗
うわぁ、ボイストレックは我慢するとしても、カメラがないとダメでしょー。有名人を見かけても写真撮れなきゃ困るじゃんか!(ちが
相馬氏の携帯で笑ってる場合じゃなかったわ。
うむむむむー。
携帯写真で我慢するかー。
雨の中、橋のむこうまで行って車から取ってくるかー。
と迷っていたら、相馬氏からの指令が下された。
「ルミ、おまえ、忙しくないんだったらホテルに携帯取りに行ってくれへん?」
「別に忙しくないよー。ついでにルミのデジカメ、車に取りに行ってもいい?」
「おう、じゃぁ頼むわ。桜木町の○○ホテルのフロントに行ったらあるわ。」
「フロント?部屋じゃなくて???」
「ロビーで落とした。」
……忘れたんじゃなくって落としたのか。
タクシー代として一万円預かったので、とりあえず後藤さんや増富さんと一緒に
「くにちゃんがこづかいくれたー!」
と騒いでみる。なーんてことをやってて人のお金をなくしたら困るので、しっかりと財布にしまった。ホテルの場所と名前を聞いたが、忘れると困るのでメモに書いてもらう。
高谷さんをつかまえて車のキーを受け取り、駐車場の場所を聞いてから展示会場をあとにした。
建物を出てすぐに警備員さんにタクシー乗り場を尋ねると、インターコンチネンタルホテルにあるという。
うー、微妙に歩くなぁと思いながら辺りを見回すが、流しているタクシーもいなさそうだ。おとなしくホテル前に行くしかあるまい。
ブーツカットのジーンズにスリッポンというイデダチは、雨の横浜には不釣合いだ。ジーンズのすそがびちょびちょにならないようにたくし上げていったが、一発水たまりに足を突っ込んで、全てが無駄だったことがわかった。
素足に濡れたスリッポンの組み合わせ。その瞬間から冷えるのもつらいが、数時間後にどんなにほひを放っているかを想像するのもつらい。横浜なんていう洒落た街でなくても間違いなくつらい。
そのうえ、タクシーに乗車拒否されたらどうしようかとビクビクしながら乗り場に向かう。
桜木町往復なんて近距離でごめんなさい。
一流ホテルのタクシー乗り場にそぐわない姿でごめんなさい。
傘を持っているのに足元だけ異常に濡れててごめんなさい。
あー、もう、生まれてきてごめんなさい。
と心に唱えながら乗車。
ホテルの名前を見せると快く出発してくれた。
タクシーのおじさんが言うには初乗り料金でも気にする必要はないという。
「私はね、ワンメーターっていうのは大歓迎なんですよ。云々」
そこから先、運転手のおじさんはしゃべりっぱなしだった。
とりあえず少し離れた駐車場に寄ってもらって、まずはデジカメ他をピックアップ。もう水たまりも気にしない(泣
あとは桜木町のビジネスホテルに行って、携帯を受け取って戻ってくるだけだ。
横浜の外れのほうで生まれ育ったというおじさんは、横浜を愛してやまないようだった。スノーボードの展示会をやっているんだなんて話もしながら、間もなくホテルに到着。
タクシーはそのまま待っていてもらう。
フロントで
「落とした携帯電話を取りに来たのですが。」
と尋ねると、
「こちらでしょうか?」
と携帯電話が出てきた。
『セロハンテープが貼ってあって、このホルダーにはまるのが付いてて……とにかく、見たらすぐわかるわ』
って、携帯なんか見てもすぐわかるわけないじゃん!と思っていたが、すぐにそれだとわかった。
……バッテリーがセロハンテープで留まってるよ。
セロハンテープ???と思っていたが。
電子機器とは思えない扱いの携帯電話を手にしてタクシーへ。
ミッションを半ば遂行したおいらは、もうSBJの会場に戻るだけだ。
タクシーのおじさんはヘルニアがつらいらしい。若い頃はスキーやオートバイが趣味だったが、ヘルニアを抱えていては仕事するだけでも大変だろう。
携帯電話を無事回収したとくにちゃんに電話しようかと思ったが、いまここにくにちゃんの携帯電話があるんだから電話してもここで鳴るだけだと気付く。
バイクで仲間とつるんで走っていたというおじさんの話に耳を傾けながら、財布を手にしようと、と、思ったら。
あれぇ?
財布がないぞ??
おかしいな???
カラビナで腰にぶら下げてるんだから落とすわけないし。そんなことことを考えている間にも、日本のあちこちを走り回ったなんて話をするおじさん。適当にうんうん言いながら、持ち物を確認するおいら。
絶え間なく続いているおじさんの話は耳から耳へと通り抜ける風となり、おいらはどんどん血の気がなくなっていく。
持ち物、ポケット、シート、床とひととおり捜索するがやっぱりない。
駐車場で落としたか?ホテルで落としたか?カラビナでつながっている物を落とす可能性は低い。
だが私には仙台港の駐車場で腰にぶら下げていたポーチが開いていて、財布を落としたのに気付かなかった前科があった。
西村っちに電話するが出ない。そろそろお客さんでブースもにぎわう頃か。仙台営業所の木村さんに電話してくにちゃんにかわってもらう。
おじさんの話はもちろん途中で止まっていた。
「財布がないんだよー。タクシー代が払えないんだよー。」
( ̄_ ̄)
テレビ電話じゃないが、受話器のむこうでくにちゃんの顔がこうなったのを感じた。
バックヤードに置いてある荷物を確認したら、バッグの中に財布が入ってたそうだ。
あぁ、私ったら。預かった一万円をなくさないようにしっかり財布にしまってから、その財布をしっかりポーチにしまって、そのポーチをしっかりバッグにしまったみたい。
とんだしっかりものだよ、本当に。
最後のほうはもうおじさんの話もフェードアウトしたまま、バタバタと忘れ物狂想曲はこうして幕を閉じたのでした。
くにちゃんからタクシー代で二千円もらったので、浮いたお金+αで『がんばれ!新潟』ステッカーを数枚買ったよ。
この記事へのコメント
◆ Posted by しながわ 2005年02月21日 18:06
顔ケガしなくてよかった。
◆ Posted by かげっち 2005年02月21日 18:10
( ̄_ ̄)
◆ Posted by しっかり者 2005年02月21日 18:33
おぉ、しながわどん、ナイスポジティブシンキング!
かげっち、SBJはこういう愉快なところです。
かげっち、SBJはこういう愉快なところです。
◆ Posted by かげっち 2005年02月21日 19:15
┐(´ー`)┌
◆ Posted by うっかり者 2005年02月21日 19:23
くぅー。
ちみが反応するのは新商品情報であるべきだ。
ちみが反応するのは新商品情報であるべきだ。
◆ Posted by たー 2005年02月21日 21:56
忘れ物病がうつったよ。
◆ Posted by ちゃっかり者 2005年02月21日 22:16
えー、おいらはソックスは忘れないもん。
グローブは忘れても。
来期はヨネックスから、エルゴの五本指ソックスがリリースされるよ。
もちろん、ヒートカプセル内蔵!
グローブは忘れても。
来期はヨネックスから、エルゴの五本指ソックスがリリースされるよ。
もちろん、ヒートカプセル内蔵!
◆ Posted by かげっち 2005年02月22日 10:29
c⌒っ*゚∀゚)っφ
◆ Posted by ちょっかり者 2005年02月22日 11:02
名前のバリエーションがなくなってきました。
◆ Posted by かげっち@snowtribe 2005年02月23日 10:46
これからは「うっかりルミべえ」って呼んでやる
◆ Posted by がっかり者 2005年02月23日 11:11
無理。
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ちゃらららーらっちゃっちゃー [ プロスノーボーダー渡部ルミ ヒトリゴト言いっぱなし ] 2005年02月21日 18:39
翌日。
初めての忘れ物。 [ おさかな観察図鑑 ] 2005年02月21日 21:47
福井県のスキージャム勝山に行って来ました。 スキージャム勝山に行くのは初めて。
THE EXHIBITION#01 [ ■■Connected to all■■■ ] 2005年03月01日 21:02
展示会の様子デス。hugeBLKSは'05_S/Sのレイトモデルの発表。Z.A.N.は来期'05-'06の発表。今回も今までには無いデザイン、仕様etc×2、、色々な事にTRYしてマス。様子ヲ見て各モデルも公開したいと思いマス。